第3回宇宙開発利用大賞 環境大臣賞の受賞について

 三洋テクノマリン株式会社東北支社技術部 北野慎容とリモート・センシング技術センター(RESTEC)研究開発部 佐川龍之は、人工衛星を活用した沿岸域生態系保全のための広域な藻場・干潟分布状況の把握への貢献が認められ、この度、内閣府が主催する宇宙開発利用大賞において、環境大臣賞(※)を受賞しましたことをお知らせいたします。

 藻場や干潟の分布域の把握は、これまで主に聞き取りや潜水士による目視観察、音響機器調査などの手法によって実施されてきましたが、沿岸域生態系の基盤となる重要な役割があるにもかかわらず、面的な把握が困難、多大な労力が必要、客観性の確保などの課題があり、特に広域調査の事例はきわめて少ない状況でした。

 本受賞では、人工衛星画像のアーカイブの増加やコストの低減などを背景に、藻場や干潟の特性を考慮してリモートセンシング手法のための効果的な現地調査手法の開発や画像解析手法の改善を進め、広域な藻場・干潟の分布状況を網羅的かつ客観的に調査することが可能となり、更に、短時間かつ低コストで実現させたことが高く評価されました。環境・水産施策は広域的・定量的な情報に基づく方向に変化している中、本技術は、コスト面だけでなく、施策の効果・効率を高めることにも貢献していくことが期待されています。

 三洋テクノマリン株式会社とRESTECでは、このような栄誉ある賞をいただきましたことに感謝いたしますとともに、今後も、本受賞に恥じぬよう、技術面、サービス面すべてにおきまして、より一層の努力を惜しまぬ所存です。

※ 環境大臣賞とは:地球環境保全、公害の防止、自然環境の保護及びその他の環境の保全の視点から特に顕著な功績があったと認められる事例に対して授与される賞です。

 

<ご参考>

○環境省ホームページ「瀬戸内海における藻場・干潟分布状況調査について」

http://www.env.go.jp/water/heisa/survey/result_setonaikai.html

http://www.env.go.jp/water/heisa/survey/H28result.pdf

 

○内閣府発表 第3回宇宙開発利用大賞 受賞結果 

http://www.uchuriyo.space/taishou/

       

◆三洋テクノマリン株式会社:
 三洋テクノマリンは、海域・陸域の環境調査・分析を始めとする各種調査を行うとともに、環境アセスメントや環境保全計画、海洋構造物の計画・設計などのコンサルティングを行い、社会経済の発展と自然環境との共生を目指す環境総合コンサルタントである。

◆一般財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC):https://www.restec.or.jp/
 RESTECは、人工衛星等を利用して、地球の資源、現象等について探査するリモート・センシングに関する基礎的かつ総合的研究開発を行うとともに、リモート・センシングその他の宇宙開発利用に関する普及啓発を行い、もって社会経済の発展及び国民福祉の向上に寄与することを目的とする一般財団法人である。