生物生態研究所通信
友達と話をしていて、思わず「それに関してはね、こんなことがあるんだ」と言いたくなったことはありませんか。この生物生態研究所通信では、海の環境と生物に関わる「こんなこと」を紹介します。以前「海洋と生物」誌にプランクトンに関する専門的な総説を連載したとき、科学からの息抜きのために「海のことば」と題した雑学コラムを設けました。その趣旨を引き継ぐものです。
私が学生のころ、国内では「日本人の教養は大学受験時が最高、入学後は衰える一方」といわれ、米国からは「日本の初等中等教育は機能しているが、大学教育には学ぶべきことは何もない」といわれていました。社会人である私たちは、お互いに「こんなこと」を分け与えながら教養を高めたいものです。この通信がそれに役立つならば幸いです。
谷口 旭
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通信No. 54 海の言葉48【ウクライナの国章Trident of Poseidon】
ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年12月21日米国を訪問、連邦議会で演説したが、その服装がスェットシャツだったことを保守派が批判し、話題になった…
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通信No. 53 海の言葉47【有毒プランクトンの謎】
英国の地方をドライブすると、よく手入れされた芝生のように美しい牧場が目につく。境界にはワラビbracken fernの群落が生垣風に生い茂っており、それもまた見ものである。…
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通信No. 52 海の言葉46【食料になる動物プランクトン】
動物は他の生物を食べて自らの体や子孫を生産する。たくさん食べればたくさん生産できるが、食べた以上の生産はできない。海洋生態系では、…
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通信No. 51 海の言葉45【海の牧草 ② その実体】
手許の文献に見られる「海の牧草」の使用例を、順を追って挙げてみよう。造語主らしいジョンストンは…
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通信No. 50 海の言葉44【海の牧草 ① 誕生の経緯】
「海の牧草」は、海洋生態学や水産資源学における専門用語の一つである。牧歌的な詩情をたたえているので、一般書などでも叙景的な比喩として使われることが多い。…
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通信No. 49 海の言葉43【TriviaとTrivium】
トリビアも充実すると教養、知性となるが、それを論ずるのが目的ではない。伝統的な教養教育とトリビアとの言語上の関係を紹介するのが目的である。…
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通信No. 48 海の言葉42【昔からあった雑学】
最近、雑学とはいわずに、英語を取り入れて「トリビア」ということが多くなった。カタカナ語を戒める意見があるものの、この場合はトリビアの方が良いと思う。…
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通信No. 47 海の言葉41【雑学】
雑学とは唐突な、と思われるかもしれない。雑学は、「種々の物事を研究すること。雑駁なる学問 (言泉)」、「雑多な物事・方面にわたる、系統立っていない学問・知識 (広辞苑)」、「広い分野にわたっている雑多な知識。また、系統、組織立てて専門に研究してはいない知識や学問 (日本国語大辞典)」であり、確かに、海に関係している語にはみえない。…